オフィスづくりのコラム

COLUMN

「座り時々、立ち仕事」の働き方で健康維持・生産性向上を

2019.11.25
  • ウェルビーイング
  • 生産性

変えてみよう、座り続ける習慣

オフィスワークの基本姿勢といえば、座った状態ですね。しかし、長時間座りっぱなしの姿勢でいると身体への負担が大きく、腰痛を引き起こしたり、運動不足・肥満の原因になったり、目の疲れや眠気を催しやすくなるなど、さまざまな問題が生じやすくなることをご存じでしょうか。
オカムラは、労働科学研究所と共同で、2時間のパソコン作業を「立ち仕事だけ」「座り仕事だけ」「立ち/座り」を繰り返して行った場合、どの働き方が健康や効率に効果があるのかを検証しました。その結果、「座り時々、立ち仕事」というように双方を組み合わせることが、健康状態にも、仕事への集中力や「やる気」にも、さまざまなプラスの効果を生むことが明らかになりました。

立ち仕事×座り仕事だと疲れにくい

出典:(公財)労働科学研究所との共同研究 2014、2015年(以下同)

パソコン作業中に立ったり座ったりを定期的に繰り返した実験参加者は、座りや立ちの姿勢を続けた人に比べて疲労度が低くなりました。姿勢を変えることで身体への負荷が分散され、疲れにくくなります。

立ったり座ったりを繰り返すと、足がむくみにくい

集中力を妨げる眠気は、仕事効率にとっての大敵です。「座り姿勢」を続けると、「立ち/座り」を繰り返した場合や立ち姿勢を続けた場合よりも、眠気の度合いが高くなることがわかりました。効率向上には姿勢を変えることが大切だと考えられます。

姿勢を変えることで眠気が抑えられる

集中力を妨げる眠気は、仕事効率にとっての大敵です。「座り姿勢」を続けると、「立ち/座り」を繰り返した場合や立ち姿勢を続けた場合よりも、眠気の度合いが高くなることがわかりました。効率向上には姿勢を変えることが大切だと考えられます。

立ち仕事を加えると、腰などの痛み症状が軽減する

2時間「座り仕事」を続けるよりも、1時間ごとに10~40分の「立ち仕事」を加えた方が、「腰の痛み(違和感)」に対する自覚症状が軽減する結果が出ました。背中や腰の調子を整えるためにも日頃からこまめに立ち姿勢を取り入れることが大切です。

このようなパソコン作業の場合には、立ちっぱなしでも、脚が疲れたり、足首に負担がかかったり、集中力が阻害されたりすることもあるため、座り仕事に立ち仕事を組み込むことが望ましいでしょう。

作業に応じてデスクの高さを変える「+Standing」の働き方

オカムラは様々な実験の結果を踏まえて、立ち姿勢を取り入れた「+Standing」という新しい働き方を勧めています。

この「+Standing」を実現するのが、上下昇降デスクです。
上下昇降デスクは、イスの座面を上下させるような簡単な操作で、デスクの天板を自由に上下させることができます。
同じ立ち姿勢でも、たとえば書類を仕分けるような手作業では低く、資料やパソコンの画面を注視するような作業では高く、というように作業内容や体格に応じてデスクの高さを変えることで、仕事の効率を向上させることができるのです。

① WRIST HEIGHT:手首ポジション:広い視野で動きのある手作業に最適
② ELBOW HEIGHT:ひじ下ポジション:立ち作業基本となる高さ
③ ARMPIT HEIGHT:わき下ポジション:細かい物を見る作業に最適

立ち姿勢を取り入れて会議を効果的・効率的に

立ち姿勢を取り入れることは、会議の質を上げることにもつながります。
どの企業でも、オフィスでは毎日多くの会議が開かれています。しかし、中には効果的・効率的に運用されていない会議もあります。意見交換が活発とは言えない状況だったり、結局、何も決まらないまま時間が来て終わってしまったり......。
「立ち会議」を導入することによって、貴重な会議時間を効果的・効率的なものに変えることにつながります。

オカムラでは自社オフィスに立ち会議を導入し、参加者全員にアンケート調査を実施したところ、生産性向上に結びつく次のような効果があることがわかりました。

① 会議が効率化する

約7割の利用者が、会議進行がはかどったと感じるようになりました。立ち会議では、効率よく進行しようと努めるようになり、時間短縮につながります。

② 会話が増えて活発になる

立ち会議は、参加者にとって気楽で明るい雰囲気という印象を与えます。その結果、発言量や会話量が増えると感じた利用者が多数を占めました。より親密なコミュニケーションが促進されることがわかります。

 ボードに「見える化」しやすい

立った姿勢で会議を行うことで、参加者の誰もがホワイトボードなどに書きやすく、また書いたものがよく見えるようになります。書込みや発言が増えることで、会議が活発化する一因になったのです。

働き方の常識を見直そう

人間が座って過ごす時間は1日平均9.3時間。平均的な睡眠時間の7.7時間より長いそうです。
そんな座りっぱなしの働き方に、立ち姿勢を取り入れるだけで、腰痛や肩こりの改善といった身体的な効果だけでなく、ストレス軽減やモチベーションアップといったメンタル面の効果も生まれます。
これまでのワークスタイルの常識を見直して、健康維持、効率向上、働く人同士の交流活発化につながる「立ち仕事」を取り入れて、快適にオフィスの生産性を上げましょう。

「+Standing」についてもっと詳しく知る

オカムラが推奨する「+Standing」という働き方。
本記事では紹介しきれなかった「座りすぎによるリスク」や「日本のオフィスワーカーの現状」などについて書かれたものがあります。
下記のリンクでは統計を交え、「+Standing」について詳しく紹介しています。

立ち姿勢を取り入れた新しい働き方 +Standing[プラススタンディング]
https://www.okamura.co.jp/ergonomics/standing/

オカムラの家具で実現する「座り時々、立ち仕事」

オカムラでは、働き方やオフィス環境が多様化する中で使う人の個性を尊重し、心に響く家具を生み出しています。

上下昇降デスクSwift(スイフト)」

働く人の姿勢に、デスクをアジャストさせるという発想。それが、上下昇降デスクSwift(スイフト)です。天板の高さがワンタッチで自在に変更できるため、立ったり座ったりを繰り返すことができます。天板のトップエッジはなめらかなスロープ形状にデザインしており、立っても、座った姿勢でも快適さと心地よさをご提供します。

パーチングスツール「pirouetto(ピルエット)」

座った姿勢と立った姿勢の利点を取り入れた「半立位姿勢(Perching)」を叶えるオカムラが提案するパーチングスツールpirouetto(ピルエット)は、Swiftとも相性の良い「半立位」の姿勢をサポートするスツールです。半立位姿勢では座っているときより腰の負担を少なく、立っている時よりも足の負担を軽減します。立った状態に近い姿勢で、立ち座りが素早く行えるので、短時間の作業に適しています。

[詳しく見る]
https://www.okamura.co.jp/product/seating/pirouetto/

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