大学でのワークブース活用事例 Case-3

大阪市立大学 学生サポートセンター

大学でのワークブース活用事例 Case-3

大阪市立大学 学生サポートセンター

この記事は2021年10月 6日に公開されたものです

大阪市立大学 様

学生数約8,200名
2021年3月納入

就職活動支援のために
ワークブースを学生サポートセンターへ導入

日本で初めて市立の大学として発足し、今日まで続く長い歴史と伝統を持つ大阪市立大学。 公立では数少ない総合大学として、国際的かつ個性的で多様な研究の場を活かしながら、闊達な校風の中で高度な少人数教育を行っています。 

新型コロナウイルスの影響を受け、大学学生課のキャリア支援室には学生から「オンライン選考を実施するための場所を提供してほしい」との相談が数多く寄せられました。 そこで大学では学生の就職活動を全面的に支援するため、2021年3月にテレキューブ by OKAMURAを学生サポートセンターへ導入しました。 

今回は導入されたオンライン選考用ブースを実際によく活用していたという経済学部経済学科4年の松下弘樹さんに、現在の就職活動の実情やブースの使用感についてお話を伺いました。 

自室に机がなく、
衣装ケースを積み重ねたものを机代わりに

昨年の緊急事態宣言発出以降、授業はほとんどオンラインに切り替わりました。 実は、私は大学付近のシェアハウスで同じ学部の学生三人と生活していて、コロナ禍前は基本的にキャンパスで勉強や作業を行っていました。 そのため自分の部屋には机がなく、オンライン授業は衣装ケースを二段積んだものを机代わりにして受講していました。 床に座っていたので、長時間の授業は身体的にかなり厳しかったですね。 

オンラインの授業は、わからない部分をその場ですぐに調べられたり、先生の声が聞き取りやすかったりというメリットもあります。 質問もチャットボックスから比較的気軽にすることができますし。 ただ、個人的にはやはり直接聞いたほうが細かなニュアンスが伝わりやすいと感じています。 

「PR動画を撮影する場所を貸してほしい」
との相談も

就職活動もほぼオンラインでやっていました。 シェアハウスのメンバーとは家で情報交換することができましたが、他の友人にはなかなか会えなかったので、SNSで連絡を取っていました。 あとは、同じ業種や業界を志望している全国の学生がSNS上で情報交換をしているチャットツールがあったので、それを利用してよく情報収集していましたね。 そこに参加しているのは顔も名前も知らない学生ですが、志望企業が同じ人同士オンラインで集まって、グループディスカッションの練習をすることもあったようです。 

エントリーの段階で、PR動画の提出を求められる企業もいくつかありました。 動画の内容は自由で、「あなたらしい動画を30秒~1分30秒くらいで撮影してください」という課題が多かったと思います。 私はシンプルに伝えたいことを言葉で表現する方法を選びましたが、屋外で撮影したり私服で撮影したり、表現の方法は人によって様々です。 キャリア支援室には、オンライン選考を受ける場所だけでなく、PR動画を撮影するための場所を貸してほしいという相談も寄せられていたようです。 

万全の態勢で、
安心してオンライン選考に臨むことができた

私がブースの存在を知ったのは、用事を済ませるために学生サポートセンターに訪れた際でした。 入口を入ってすぐのメイン通路に、これまでなかった大きなボックスが設置されていたので、「これはなんだ?」と。 サイネージの表示を見ると「オンライン選考用ブース」と書かれていたので、気になってすぐにキャリア支援室に話を聞きにいきました。 

ちょうど直近でオンライン選考を控えていたので、予約を入れて利用してみると、想像以上に使い心地が良かったです。 自室には机がないという話もしましたが、自宅が道路に面しているので、面接中に周囲の環境音が入ってしまうことも非常に気になっていたのです。 扉を閉めるとブース内は非常に静かなので、集中して選考に臨むことができました。 

また、ネットワーク環境も整っていたので通信環境に関する不安もなくなりました。 自宅では同居するメンバーでネットワークを共有していたので、非常に通信環境が不安定でした。 面接中に通信が途切れてしまい、電話面接に切り替えてもらったこともありましたが、ブース内では有線LANに接続できるので通信環境の不安はありません。 

自宅は天井照明しかなかったので、カメラに映る顔に影ができることも気になっていましたが、キャリア支援室がミラー付きのLED照明を貸出してくれたので、万全の態勢で安心して選考を受けることができたと思います。 

リアル授業とオンライン選考を、
同じキャンパスの中で

4月~5月が選考のピークだったので、多い時で週に2~3回は利用していました。 授業の履修は3年次までにできるだけ済ませていたので、4月以降はそこまで授業の頻度は多くありませんでしたが、それでも選考と授業が重なる日もありましたね。 そんな日はブースを利用すれば、選考も授業も両方キャンパス内で受けられるので非常に便利でした。 

私は何度も繰り返しブースを利用していましたが、大学に来る機会がない学生も多いので、ブースの認知度はまだそれほど高くないようです。 ブースに対しては特に不満もなく、私は非常に気に入ったので身近の友人にはお勧めするようにしていました。 とにかく快適なので、ブースを利用することでより多くの学生が不安なく就職活動に臨むことができればいいなと思います。 

編集後記

今回は実際にコロナ禍での就職活動を経験された学生さんから、非常に貴重なお話を伺うことができました。 新型コロナウイルスの蔓延という誰も予測できなかった事態で、就職活動の形も大きく変わることになりましたが、学生も工夫を凝らして前向きに状況に対応しています。 オカムラもワークブースを提供することで、少しでも学生の支援ができることを心から願っています。 

取材日:2021年7月9日

Project’s Data

大学名
大阪市立大学 様
所在地
杉本キャンパス 大阪市住吉区杉本3-3-138
規模
学生数約8,200名
Webサイト
https://www.osaka-cu.ac.jp/ja

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